財源

道路公社の一般有料道路も対象にすべき

高速道路の有効活用・機能強化に関する計画(案)についてもう少し書きたい。 目立たないが、この案では一般有料道路も対象となっている。しかし、高速道路会社の管理する一般有料道路だけが対象だ。地方道路公社の管理する一般有料道路が対象でないことは不…

公平性に欠く都市高速の料金引下げ

高速道路の有効活用・機能強化に関する計画(案)が公表された。 平成20年度の第二次補正予算及び関連法案の成立を前提とした、「生活対策」という名の下に行われる高速道路の料金引下げ政策だ。 この案では、首都高速と阪神高速も料金引下げの対象になって…

極端すぎる暫定税率分の議論

ガソリン税などの暫定税率の廃止を主張する民主党は、その根拠の1つとして、暫定といいながら30年もの長い間続けてきた上に、なおも10年間延長しようとしていることが問題だとしている。 確かに、暫定などという曖昧な言葉で続けてきたことや、これから…

ワトキンス調査団の視点を再び。

木走日記 :すべては「ワトキンス・レポート」から始まった にて、道路特定財源と暫定税率にかけて「ワトキンス・レポート」について取り上げられていることに触発されて。研究を始めた頃に考えていたことをアップしたくなった。 「ワトキンス・レポート」は…

4年しか使われなかった道路標識(これも道路予算の無駄)

道路特定財源問題で、本質的な道路の議論とは別な無駄が話題になりました。そちらの追及も欠かせないですが、ここではやはり道路整備そのものに見られ、しかも日本特有と思われる無駄を取り上げてみます。 先日、国道23号の豊明〜大高間(下り)で、案内標…

暫定税率問題はガソリンと軽油を分けて考えよう

久しぶりの更新です。 ずっと止まっていますが、諦めてはいません。 上手く言えないですが、改革が現実に進んでいないことは確か。 最近は、道路特定財源の暫定税率がどうなるのかとても気にかけている。道路四公団の民営化の時と同じで、本当の意味で道路を…

年末といえば予算消化の工事…今や?無駄ではない?

先日、夜中に近くの県道を通ると轟音が聞こえたので近づいたみたら、切削オーバーレイ工法による舗装の修繕が行われていて、アスファルトの表層が8cmほど削られ行く様子をしばらく見ていました。 並行する自動車専用道路を利用しない大型車も多く、かなり凸…

道路特定財源の一般財源化について  第5回 自動車道 あたりまえに 利用するのが 世界の常識

道路構造改革では、抜本的な料金改革を行うことを提案していますが、近年では国交省も利用促進のための料金割引実験をするなど、問題解決にむけた取り組みをしているので、それとの違いが見えにくいかもしれません。 ここで、「世界の常識」からその違いを明…

道路特定財源の一般財源化について 第4回 国費投入はそれなりの理由があり必然だ

瓢箪から出た駒がだんだん大きくなっているようです。 (この駒とは、道路特定財源の一般財源化によって、これまで税財源が充てられていない料金値下げや債務返済に、道路財源が思いもよらず充てられるようになることです。) 高速道債務に国費投入、国交省…

道路特定財源の一般財源化について(番外編)日本の道路の問題をわかっていない猪瀬氏に改革を語る資格はない。

日経BPnetのニュース解説に猪瀬 直樹氏が「半年ですべての道路建設計画をチェックせよ」という記事を書いています。今日はこれに関して少しだけ書きます。 記事で猪瀬氏は 僕が危惧しているのは、2007年の前半に国交省が「中期計画」を策定すること。向こう1…

道路特定財源の一般財源化について 第3回

いろいろと書こうと思いながら日々を過ごしているうちに、8日の臨時閣議で「道路特定財源の見直しに関する具体策」が決定しました。(詳細はGoogleニュースで) 新聞では玉虫色、先送りなどと書かれていますが、むしろ、とんでもない枠組みで決定されなくて…

道路特定財源の一般財源化について 第2回

まず、更新が遅くなっている事をお詫びするとともに、第1回に書いた藤田兄弟の姿勢が遠回しすぎたので補足します。つまるところ、一般財源化に反対というのが私たちの意見です。その理由は、日本の道路の惨状を理解していない人たちが、財源を道路以外に回…

道路特定財源の一般財源化について 第一回

これからしばらく、道路特定財源の一般財源化に関して書く予定です。 まず始めに、道路構造改革を提唱している藤田兄弟の基本的な姿勢をまとめます。 必要にして、減らしてはならない道路財源なのだから、 あえて一般財源化することに意味はなく、そのための…