ワトキンス調査団の視点を再び。


木走日記 :すべては「ワトキンス・レポート」から始まった
にて、道路特定財源暫定税率にかけて「ワトキンス・レポート」について取り上げられていることに触発されて。研究を始めた頃に考えていたことをアップしたくなった。


「ワトキンス・レポート」は戦後復興期の日本の道路状況を「日本の道路は信じがたい程に悪い。 工業国にして、これ程完全にその道路網を無視してきた国は、日本の他にない。」と批判したわけだが、もし彼らが現在の日本に来ても、同じように酷評されることは間違いない。

「日本の道路は信じがたい程に悪い。 工業国にして、これ程多額の投資をしながら使い物ににならない道路網を整備をした国は日本の他にはない、歴史上最初で最後となるだろう。」


自動車道があっても料金が高くて十分に使われていない。かなりの田舎か特別な路線を除けば、当時の悪路の代わりに信号交差点の連続で遅い幹線道路。荷車はなくなったものの、多くの大型トラックが人や自転車と混在して街路を通行している事は変わらない。

・・・この50年間、日本は一体何をしてきたのだろうか。


非常に情けないことに、日本は今こそ改めてワトキンスレポートのメッセージを深くかみしめ、先進諸国と日本の道路状況の違いを把握し、大いなる反省をしなくてはならない。