ツール・ド・フランスと道路

一時はどうなることかと思われた今年のツールでしたが、ここ7年続いた、ランス・アームストロングがどうなるか、というのとはまた違ったすばらしいレースが展開され、とても楽しめました。


何故この日記にツール・ド・フランスなのか、と思われるかもしれません。藤田兄弟の自転車ロードレース観戦には競技を楽しむ以外にも目的があります。それは道路の観察です。レース映像を見ながら、地図上に先頭やメイン集団の現在地を示す★を点滅させるイメージでコースをたどります。


掲載がまだなのが申し訳ないのですが、道路構造改革を考えるようになったことと自転車ロードレースには深い関わりがあるのです。そのあたりは今後掲載することにさせていただいて、少しだけ、最近のパリ近郊の道路整備について書きたいと思います。


昨日は最終日ステージは、パリ近郊の道路や街路がみられるため、毎年特に楽しみにしています。今回のレース映像で確認できたことの一部を簡単にまとめました。

  • かなり積極的に自転車道の整備が進められている。

(家にある2003年の地図「ミシュラン№101パリ郊外:53000分の1」とレース映像との比較による。ミシュランの地図の比較的詳細なものには、細い赤線で自転車道が表記されている。)

フランスでは、パリ近郊に限らず、主に街路で、車線の幅を狭めて、自転車通行帯や駐車区画を設けています。今日のレースではそれを見ることもできました。

  • パリ近郊でも、積極的にロンポワン化が進められている。
  • 新設したバイパスの既存道路との接続はもちろんロンポワンとなっている。


ここからは余談です。

Ask Naotake! Podcast #44 (7/3)で、Naotakeさんが、「有力選手が軒並みドーピング判定が出て出走前に失格、見る気が失せた。」と言っていました。いまさらという感もありますが、失格の理由は「ドーピング判定が出て」ではないので、それを理由にもし本当に見ていないなら、それは失敗だったと思いますよ。