報道ステーションのフリップの間違いは恣意的か?

今夜の報道ステーション小泉道路改革の続報があり、おなじみ猪瀬直樹氏が登場しました。その中で使われたフリップに問題があります。



実際には第二名神は、本線上の大津JCTから、連絡路を介して名神草津JCT(図では大津と書かれている地点)に接続します。<写真に書き加えた赤い線が実際の線>しかし、このフリップでは、第二名神が直接大津で名神と接しているように書いてあります。また、三箇所の黄色の丸で囲んだ区間は、未開通なのに開通しているかのように色分けしてあります。


ここに載せている図だと、小さくしてあるので分かりにくいと思いますので、以下のサイトの図を見て下さい。
大津付近 http://www.biwa.ne.jp/~yamamasa/iken11-6.html
滋賀県を中心に広範囲 http://www.pref.shiga.jp/project/meishin/meishin.htm


フリップの図では、第2名神の大津より東と、名神京滋バイパスはたまた京都縦貫道までがそのままつながっているように見えてしまいます。実際には、「当面着工しない」とされている区間(赤の破線)の方が一本道に見えます。当たり前?。(あれ?「それまでは」が「当面」になっている…)


猪瀬氏が「実質的な第二名神」と言う京滋バイパスの実用性を強調して「第二名神はいらないでしょ」と強く言いたいのがわかるだけに、恣意的な臭いを強烈に感じます。たとえ過失だとしても、猪瀬氏側が用意したのか、テレビ朝日側が用意したのかわかりませんが、この図を出す不誠実な姿勢は改めてもらいたいです。


それにしても、国幹会議で決まった「主要な周辺ネットワークの供用後における交通状況等を見て、改めて事業の着工について判断することとし、それまでは着工しない」という文言の「それまでは着工しない」までの前文を、地元の政党、経済界、首長に対するガス抜きと言い放ち、建設しないのだと豪語する猪瀬氏の姿に無理を感じるのは私だけでしょうか。