道路安全監査(交通安全監査)が必要だ。


道路安全監査とは、
「道路の安全性に変化をもたらす事業において、これをシステマチックにチェックする手法」
大同工業大学舟渡悦夫教授の研究室
もう少し詳しく:Road Safety Audit(交通安全監査)とは?


名古屋南ジャンクション付近にある、国道23号線の遮音壁とオーバーパスの関係からその必要性を訴えます。


場所 (マップではまだ工事中です)


停止線手前から見た交差点の様子


停止線直前に停止したところ。
右方を確認したいところですが、遮音壁に阻まれて全く見通せません。


しかたがないので、歩道が見通せる位置まで前進。
しかし、防護柵に邪魔されて車道が見通せません。


防護柵の延長線上まで進めて(ボンネット部分を優先側の車線に入れて)ようやく車道が見通せます。道路の線形がかなりの凸型になっているため、主道側の速度から考えて、許容範囲ぎりぎりといった感じです。


このような状況では、側道から出る運転者が停止線手前できちんと一時停止しないように促しているようなものです。その結果、主道側の自動車や歩道を走行する自転車との事故は起こるべくして起こるでしょう。


「危険マップ」づくりが盛んになりつつありますが、それ以上に、危険箇所を増やさないことは重要です。なぜこのような危険な道路状況がつくられてしまうのか、然るべき立場にある人たちは真剣に考える必要があります。


本来、道路安全監査というのは、基本的な問題はクリアした構造基準がありながら、更に上の危険性排除を目指すものだと考えます。しかし、日本の道路には基本的な構造やありかたに問題が多いため、道路構造令や各種の構造基準を交通法規との関係性を十分に考慮して見直すことが非常に求められてます。


現状の体制は、道路管理者と警察との協議があることくらいしか知りませんが、それが十分に機能しているとは考えられません。基本的な構造基準の見直しと道路安全監査体制の整備の両面から対策を急ぐ必要があると考えています。