あなたは最高速度制限を適当だと思う7割の人ですか。

道路の最高速度、7割が肯定 ドライバーの意識調査

 道路環境の変化などを受け最高速度の見直しを検討している警察庁が、一般道路や高速道路の最高速度についてドライバーの意識調査をした結果、70%前後の人が現状の速度規制に肯定的な意見を持っていることが8日、分かった。

 調査は各都道府県警が昨年7−8月、免許の更新者を対象に実施、3511人が回答した。

 法定最高速度は一般道路が時速60キロ、高速道路が時速100キロだが、交通状況などを参考に都道府県公安委員会が道路ごとに制限速度を設定。

 こうした制限速度について「適当」「おおむね適当」と答えた人が一般道路で71%、車線のない生活道路で75%、高速道路で74%と大半を占め、「規制が厳しいところが多い」の17−24%を大幅に上回った

 法定最高速度の引き上げについても「今のままでよい」が一般道路、高速道路でそれぞれ77%、67%を占めた。「上げるべきだ」は25%と16%、「下げるべきだ」は2%、4%にとどまった。

(2007年03月08日 10時29分)(共同) 記事リンク
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この記事を読んで、気をつけなくてはならないことがあると思います。

それは、日本の道路では、

最高速度や制限速度(規制速度)= 取り締まりに気をつける速度 ではない。
ということ。


どこでも、+10km/hや+20km/hはあたりまえなので、

回答者もその程度の速度違反をするつもりで答えているのではないでしょうか。


そうでなければ、見たところ、誤差の範囲を超えた+10km/h以上で走行している割合が、
「上げるべきだ」と答えた25%と16%を越える現状に説明が付かないです。(この部分訂正)


チ法状態とチ法意識の元で行われたこの意識調査は、
見直しを検討するための参考にしてよいものでしょうか。

警察が「安全速度を守れ」という日本って…


神奈川県警のウェブサイト

高速道路安全運転5則 (高速安全運転5則)に

安全速度を守る という項目があります。

法治国家における警察の公式サイトが、これでよいのでしょうか。


本文の説明で言いたいことはわかります。
しかし、速度規制についても書く必要があるはずです。


そもそも、安全速度という項目名がいただけません。
安全な速度など存在しないです。

それはさておき。


以前にも紹介した、フランスのキャンペーンでは、
「速度制限を尊重しよう」といっています。


速度制限を尊重することが大前提で、
その意義を説明する形式になっています。
法治国家のあるべき姿として手本になると思います。


日本では、警察官自らも守らない速度規制を、市民に遵守せよ、
と書くことに引け目でも感じているのでしょうか。