殺人ドライバー

殺人ドライバー―くるま社会ニッポンのタブー

殺人ドライバー―くるま社会ニッポンのタブー


悪質ドライバーを野放しにしている交通行政に問う一冊。

最近の飲酒運転事故などの交通事故問題を受けて、全文がPDFファイルで無料公開されています。


以前、図書館で借りて読んだ後に書いた文章から、とりあえずのまとめです。

■ 日本では、どこの国にもいる「殺人ドライバー」対策だけではなくて、かなり多くの人が、不合理な道路構造や規制によって、「殺人ドライバー」と見分けが付かなくなっている現状を改める必要がある。
<<現状>>
犯罪者の気質を持たない人も、速度違反があたりまえ。そして特に危険性が高まるわけではない速度違反でねずみ取りに合う。一時停止無視もあたりまえ。赤に変わる直前の黄色信号進入もあたりまえ。(富山の人の話では、そこでは黄色は「止まれ」が守られているらしいですが。)

  • 他人に危害を加えたら過失責任に涙する人々ですら 加害者にしてしまう。
  • 他人に危害を加えることを何とも思わない精神の持ち主たちを抑制することができるわけがない。

<<対策>>
暴力的で犯罪者の気質を強く持つ人は交通規則を守らないなら、適切な規則と取り締まりによって、犯罪者の気質を強く持つ人とそうでない人を振り分ける。
→ほとんどの市民が従順に規則を守って行動するようになると、彼ら(犯罪者の気質を強く持つ人)の危険で規則に違反した行動がより目立つようになる。
→そうすると、彼らの行動があまりにも周りから外れたものである場合、その行動を抑制させる効果があるかもしれないし、矯正する効果があるだろう。そうでなければ目立って取締の対象になるから。ナンバーを通報する制度も1つの案。


●著者の意見や見解には、おおかた賛成ですが、

・外国は参考にならない PDF版78ページ
・証明された”殺人ドライバー”の存在 PDF版90ページ 
などについては議論が必要だと感じます。


●書籍版を読んだ時にチェックした気になるページ。
;66;72;120;154;198


●TBを送った横浜のjunさんの記事にある、書籍紹介−秋田県南日々新聞の「エッセイ